The Last Remnant David×Rash R-18 Project. スクエニ様のXbox/PCゲーム、「The Last Remnant」女性向二次創作サイトです





風邪。



自分としたことが、なんたる大失敗だと思う。
ドリルと採取に来たディバインディバイド渓谷で、モンスターに止めの一撃をさそうとした時、足元の岩場を踏み外して下の水場へ真っ逆さま。
幸いそこは少し水位が深くなっていて、頭を打ち付けるなど危険な怪我はしなかったが、
全身びしょ濡れ。気候は初夏とはいえ風が肌寒い季節。
急いで渓谷を抜け、すぐさま宿屋で衣服を乾かし、冷え切った身体を温めたものの、ラッシュの体調は回復しなかった。





「大丈夫か、ラッシュ」

城に戻ってきたラッシュを迎えたダヴィッドは、
開口一番にそう言った。ラッシュが体調を崩したと聞いて心配していたのだ。だが勿論、ラッシュは恥ずかしくて、こうなった理由などいいたくもない。
多少熱が出ていたとて動けないほどではないのだから、
出来ることならそっとしておいて欲しかった。
だから、とりあえず皆の前では努力して笑顔を作り、いたって普通の態度を貫いていたのだが、
案の定、というか残念ながら、というか、
ダヴィッドの目は誤魔化せなかった。

「まったく・・・あんな無理な態度を取る必要はないだろう」
「別に・・・無理してたわけじゃない」

部屋に入るなりベッドに潜り込むラッシュに、ダヴィッドは呆れたような声を上げた。
仕事もあるだろうに、その全てを放りだしてきたらしい彼には感謝しなければならないのだろうが、
熱がひどくなる一方のラッシュとしては彼の言葉に反応するのも一苦労だ。

「もう、さぁ。大丈夫だから。あんた、あっち言ってろよ」
「そんな赤い顔をして、どこが大丈夫なんだ」

気だるげに手を振り、部屋から追い出そうとしているらしいラッシュに、ダヴィッドはムッとする。
こちらとしては、彼が心配で、世話を焼いてやりたいからこそ傍にいるのだ。
もう少し、素直に身を預けてくれてもよいではないか。
けれど、ラッシュにしてみれば、
やはりこの国の柱であるダヴィッドに、自分のせいで風邪など移してしまっては、かなり迷惑をかけてしまう。
だから、とりあえず、もう医者には診てもらって、安静にしていろと言われた今では、
ただ部屋でゆっくりと眠っていられればそれでよかった。

「・・・とにかく、もう出てけよ。移ったらヤバいだろ」
「一人じゃ心細いくせに、意地を張るな」
「・・・・・・・・・・むしろ、」

邪魔だよ・・・とモゴモゴと言い掛けるが、さすがに心配してくれている彼にそれはないだろうと口の中だけに留める。
だが、ダヴィッドはそれをしっかりと聞き止めていたようだ。
そうなると、あまりに素直でない彼の態度に、ダヴィッドはというとムクムクと嗜虐心が擡げてくる。
病人相手だということはわかっているつもりなのだが、
ラッシュの、よくよく見れば長い睫毛がしっとりと濡れていたり、熱に浮かされたように頬を紅潮させている姿が、どうにも身体を熱くさせていた。
さて、どうしようか、とダヴィッドが考えていると、
控え目にドアを叩かれ、ダヴィッドは一旦ラッシュのベッド際から離れた。
侍女に、彼の部屋までタオルを持ってくるよう頼んでいたのだ。
冷たい水の入ったボウルと、何枚かのタオルを受取り、再びダヴィッドがラッシュのベッドに戻ると、
ラッシュは身体に掛けたブランケットがどうにも暑いのか、腕やら足やらをはみ出させている。
そこで、初めてダヴィッドは気づいた。
ラッシュは城に戻ってきた時の衣服を纏ったまま、ベッドに横たわっていた。
薄く開いた唇から浅く早い呼吸を繰り返し、瞳を閉じている。こんな、身体を締め付ける衣服のまま寝入ったところで、治るものも治らないと思うのだが、
まったく、何をさせても無頓着な少年だ。
ダヴィッドはまたしても深いため息をつき、とりあえず彼の眠りを妨げないようにゆっくりと腕を取り、ブランケットの中に戻そうとして、
すっとラッシュが目を開け、ダヴィッドを見やった。

「・・・・・・出てったんじゃないのか」
「今日はお前に着いていてやると決めたんだ」

ここまでくると、お互い意地の張り合いになってしまう。
それすらも億劫で、ラッシュは諦めたように顔を背け、瞳を閉じた。
ダヴィッドが冷たいタオルを額に乗せてやれば、熱がひどいからかひどく心地良さそうに口元を緩めた。
少年の抵抗がないのをいいことに、ダヴィッドは彼に負担をかけないよう細心の注意を払って、
今度はラッシュの衣服を脱がしにかかった。
室内にあるゆったりとした夜着を用意して、そうして少しだけ身を起こさせる。
ラッシュは顔を歪めたが、それ以上の抵抗をする気力はない。
大人しくダヴィッドの腕に身を任せ、衣服を剥がされるままにしていたが、ふと、

「・・・あんた、病人までヤる気なのかよ」
「違う」

ラッシュの非難めいた発言に、ダヴィッドは不満げに唇を尖らせた。
そもそも、自分はこんなに耐えているのだ。
病人であることを抜きにすれば、目の前で頬を赤らめ、明らかに最中の熱を孕んだ表情を向けられて、黙っていられるはずがない。
だが、何度も相手は病人だと云い聞かせ、目の毒にすらなる素肌を晒させているのだ。
むしろ、これ以上誘惑するなと言いたい。

「お前が着替えないから仕方なく着替えさせてやってるんだろう」
「・・・あーあ、めんどくせぇ・・・」

ダヴィッドに支えられながら、なんとか男の肩口に額を押し当てて、
ラッシュは熱い吐息を吐いた。あんなに皆の前では元気なふりをしていながら、
実はよほど辛かったのだろうと予想する。
今だって、腕1本動かすのすら億劫そうに顔を顰めているのだから。
とりあえず、まずは上半身を脱がせ、なんとか彼の素肌を晒させた。そうして後頭部を支えながら再びゆっくりと白いシーツの上にラッシュを横たわらせた後、丁寧に乾いたタオルで彼の汗を拭き取ってやる。
そうして、ダヴィッドは今度は彼の下半身に手をかけた。
ここは、とにかくダヴィッドの男としての理性を試される場所なのだが―――、
相手は病人なのだともう一度言い聞かせ、ダヴィッドは呼吸を整えて至って冷静な表情でラッシュの下肢を緩めていった。

「・・・少し、腰を上げてくれ」
「あー」

ダヴィッドの言葉に、ラッシュは気だるげに軽く腰を上げる。
それだけでも辛そうに顔を歪めているのだから、こんな状態のラッシュを放っておくなどできるわけがない。
腰を支え、極力負担がないようにボトムとアンダーを一度に取り去ろうとして、
いきなりラッシュの手がダヴィッドの掌にかかった。

「・・・そ、そこまでしなくたっていいだろ・・・」
「これほど汗で汚れているのにか?風邪が長引いてもいいのか、まったく」
「う・・・」

それは、嫌だ。
仕方なく、ラッシュは抵抗を続ける掌をシーツに落とした。
これほど頭が重くて、身体の自由が利かないなんて、辛くて仕方がない。
そもそも、体力だけが取り柄のはずだったのに、なんという失態だろう?
おかげでダヴィッドにも、こうしていいようにされているのだ、
ラッシュは悔しげに男を睨んだ。
いかにも自分を案じているような表情を作る裏で、ダヴィッドが内心ニヤついていることぐらい、
見なくたってわかる。

「・・・・・・変態。」
「自業自得のくせに、少しは大人しくしろ」
「うっ・・・」

今にも泣きそうな目を向けるラッシュに、
こちらこそ誘惑しているのかと聞きたくなるくらい。
だからダヴィッドは、タオルケットで少年のその部分を覆うと、
今度こそゆっくりと下肢に纏う衣服を脱がしていく。
敏感な部分に腕が触れて、ラッシュはぴくりと肌を震わせたが、あえて意識しないようにして、
すべてを取り去ってしまうと、
今度は新しい清潔な下着を身につけさせようと足を持ち上げる。
気だるげなラッシュは、それだけでも辛いのか、
顔を顰め、早く眠りたいと身体を捩らせようとした。

「ああもう、そっとしておいてくれよ・・・」

辛いくせに、ダヴィッドを押し戻すような足の動きが、
どうにも素直でなくて、ここまでくると、彼の意思も無視して無理矢理お仕置きでも
してやりたくなってしまう。
これでは、自分が病人だと言い聞かせここまで大事に扱ってやっている意味がないではないか。
ラッシュの弱々しい動きを片手で抑え、そのまま下着を上までずり上げようとして、
不意にタオルケットが腹のあたりまで捲れあがった。

「・・・・・・っ!!!!」

最悪だ、とラッシュはただでさえ赤い顔を更に真っ赤に沸騰させた。
丁度拓かれていた足を男に捕えられた格好で、
ダヴィッドの目の前にモロにその部分が晒されてしまったのだ。
あまりの恥ずかしさに、ラッシュは固まってしまう。
そして、性的な欲求を極力押さえようと努力していたダヴィッドにとっても、
それはあまりに不意打ちすぎて、そして衝撃的だった。
無意識に、唾を飲み込む。

「っ・・・もっ、バカ・・!離せっ・・・」
「・・・素直じゃないな・・・」
「や・・・!」

ここで、ラッシュの中心が、かれの具合の悪さを反映して、ぐったりと萎えていたなら、いかなダヴィッドとてそんな彼に無理させるようなことはなかっただろう。
だが、残念なことに、ラッシュの身体はダヴィッドの素肌を探る手に反応を示し、ダヴィッドの目の前で勃ち上がり始めた己を晒してしまっていた。それを意識して、ラッシュ自身は更なる熱を持つ。言い逃れのできないほどに硬度を増しているそれに、ダヴィッドは目を細め、そっと指先を絡めた。
びくりと震える。ラッシュの吐息が、具合の悪さとはまた違った熱を持つ。

「あ・・・やめ・・・っ!」
「・・・欲しいんだろう?」

お前も、と囁かれて、必死に首を振った。
頭がぐらぐらして、眩暈すら。吐き気がないのは幸いだが、だからといって、ダヴィッドの強引な行為を受け入れるわけにはいかない。
絶対に、更に熱があがるに違いなかったから。
それに、

「だ、だめだっ・・・お前に、移る・・・っっ」
「構わないよ。それでお前が元気になるのなら・・・」
「おっ、お前領主だろ!構えよ!」
「平民だろうが領主だろうが、人間だ。愛する者が病に伏せっていて、苦しんでいるのなら、出来ることなら代わってやりたいと思うだろう」
「っそ、そんなっ、よくも恥ずかしい事・・・っ」

ただでさえ体力を消耗しているというのに、全力で抵抗を繰り返す少年に、さすがのダヴィッドも呆れた。これでは、自ら病を悪化させているではないか。まったく、と肩を竦めて、反抗的に紡がれる唇を塞ぐ。そうして、手の中の雄をゆるゆると扱いてやる。
ダヴィッドの掌によって生まれた新たな熱が、ラッシュを苛んだ。熱い。苦しい。けれど、甘いキスと快感が、思考を摩滅させていく。もう、既にラッシュの欲望は、放置されると辛いところまで高められている。

「もっ・・・ばか・・・!」
「大丈夫だ。お前は力を抜いて、ただ俺に身を預けていればいい」

緩やかに彼の太股を摩りながら、ダヴィッドが嬉々として囁く様子に、
ラッシュもまた諦めたように大きくため息を吐き、力を抜いた。
まったく、どうして自分はこれほどこの男に甘いのか。具合が悪くて仕方がないというのに、それでも嬉しそうに己の身体に手を伸ばしてくるダヴィッドの嬉しそうな笑顔に、絆された気分になる。
ラッシュ、と甘く囁かれ、目を閉じた。
未だに頭はガンガンと響いている。痛ぇなぁ・・・と思っていると、
不意に、

「つ、冷たっ・・・」

額と瞼の上に、再び氷水で冷やされたタオルが載せられた。
一瞬驚いたものの、熱の上がった頭には心地良くて、そうして、そのままダヴィッドは上から手を載せたまま、
唇を重ねてくる。こちらも、ひどく冷たい。
確かにダヴィッドの体温は、自分より低いのは普段もそう思っていたが、
これほどひんやりと感じるとは思ってもみなかった。
彼の唇が、顎を伝い、そうして首筋へと落ちる。濡れた筋を作るそれは、ひどく冷たい感触を残し、
背筋が震える程だった。何故。ぼんやりと考えるが、やはり思考回路は朦朧としているし、
視界は塞がれている。
とりあえず、気持ちイイからいいか、と彼に身を任せていると、突然、

「ひゃっ・・・!」

己の敏感な部分に、なにやら硬く冷たいモノが押し当てられて、
その刺激にラッシュは背を仰け反らせた。
そうして、その周囲にも冷たく濡れた感触が蟠っている。
舌で刺激されたはずのそれは、普段の熱など微塵もなく、ただただ冷たい感覚だけがラッシュを襲う。
ダヴィッドの口内に含まれ、舌で転がされている少年の乳首が、
いつも以上に固く、固くしこってきた。
ダヴィッドは嬉々として、それをしつこく舌で舐めては、歯を使って甘噛みする。

「や、だ、なに・・・っ」
「熱は、下げたほうがいいだろう?」

そういって、ダヴィッドは、サイドテーブルに腕を伸ばし、
何やら小さな固形物を取って口内に放りこんだ。
そうして再びラッシュの肌に口づければ、先ほどよりも更にひやりとした感触がラッシュを襲う。
乳首だけではなく、胸元の肋骨が浮き出た部分や脇、脇腹のくびれの部分や、腰骨の辺りと、
ラッシュが敏感な部分をすべてその冷たさが支配していく。
確かに、気持ちイイは気持ちイイのだが・・・

「お、お前・・・何、してっ・・・」
「気になるか?」

視界が塞がれたまま、ニヤニヤとしたダヴィッドの声音が耳に響く。
再び唇が重ねられて、舌が侵入してきた。と同時に、なにやら冷たい固形物も滑りこんでくる。
・・・氷だった。冷たく滑りのあるそれが、自分の肌を這っていたのだ。

「・・・っ・・・」
「美味いだろう?暑い時にはコレだな、やはり」

ラッシュの口内に1つを残し、
再度ダヴィッドは3つ目の氷を口内に含んだ。
全身、ダヴィッドが触れていないところなどどこにもない位なのに、
一体どこに口づけるつもりなのか、と思った矢先、
己の中心、それも一番敏感な部分にそれを押し当ててきた。

「や、やだっ・・・それ、やだぁっ・・・!」

あまりの冷たさに、思わず腰が引ける。強すぎる刺激は、確かに一瞬だけで、後はダヴィッドの口内に含まされた性器の周囲で、小さくなったそれを転がすだけなのだが、
それでもラッシュの雄には強すぎる刺激だったようだ。
必死にラッシュは手を延ばし、ダヴィッドの肩を押した。具合が悪いにも関わらず、
普段以上の力で本気の拒否を示されて、
仕方なくダヴィッドは唇を離した。
ラッシュは、ハァハァと大きく肩で息をしている。

「・・・っ・・・少し、くらい、手加減しろよっ・・・」
「ああ・・・すまない。お前があまりにも可愛くて」

苦笑して、ダヴィッドはお詫び、というように頬にチュッと音を立てて口づけた。
どうやら、あの刺激は、今のラッシュには強すぎたようだ。
けれど、手に触れるラッシュの肌の熱を冷ます行為は、まだやめるつもりはない。ダヴィッドは、
今度は直接ボウルの冷水の中に手を突っ込み、
そうしてラッシュの内股にゆっくりと触れ、掌を滑らせた。
少年はびくりと震え、膝を立ててダヴィッドのからだを挟み込んできた。
可愛らしい反応が楽しくて、何度もその部分を撫でていく。少年の先端からは、甘い蜜がどんどん溢れてくる。

「や・・・あ、ああっ・・・」
「感じるか?」

嫌だ、恥ずかしい、やめろ、と必死に首を振るラッシュだが、
その下肢は震え、更なる快楽を求めているようだった。ぎゅ、とラッシュの指先がシーツを噛み締める。一杯に昂った少年の雄に、冷たく濡れた指先を絡ませる。
あ、あ、と甘い声音が漏れてきて、ダヴィッドは恍惚とした表情で少年の雄を撫で続けた。
彼自身の具合の悪さとは裏腹に、はち切れんばかりに大きくなったそれは、
ダヴィッドの目の前で、簡単に欲望を溢れさせた。

「あ、や、も・・・っ・・・ああっ・・・!!!」

何度も勢いよく溢れさせる少年の白濁に、ダヴィッドはにやりと笑みを浮かべた。
白い肌を、己自身の精で汚す少年の、涙を浮かべた淫らな表情は、
何度見てもダヴィッドの腰の奥を疼かせる。
止まらなくなる。
彼を、もっともっとめちゃくちゃにしたくて、たまらなくて。

「も・・・、いいだろっ・・・・・・」
「・・・今度は、お前の身体の中の熱を冷やしてやるよ」
「な・・・あ、ああ!!!!」

ダヴィッドの、ラッシュの体調を案じた優しげな愛撫はどこへやら。
すっかり己の欲望を露わにしたその表情に、ラッシュは彼を許してしまった己の甘さに激しく後悔した。
ダヴィッドの手の平には、再び、あの硬い氷。
それを少年の奥の入口部分に押し当て、ぐっと押し込もうとするものだから、
悔しいことに、ラッシュは目が覚めるような冷たさと共に、あまりに強引なダヴィッドの行為にひどく感じてしまっていた。

「あ、あ、ああっ!!!」
「こうして・・・、氷を入れてナカを掻き回すと気持ちいいだろう?」
「ばっ・・・やだ、もう・・・っ」
「まだまだ入りそうだな・・・ここにあるだけでは足りないかもしれん。侍女にまた持ってこさせるか」
「馬鹿っ!アホか・・・!ぁあっ・・・」

既に、3個目の氷を突き入れられて、指先でぐちゃぐちゃと掻き回される。
内部の冷たい感触と、肛内から次から次へと溢れだしてくる、融け出したそれが尻やシーツをびしょ濡れにしていくのに、
ラッシュはあまりの羞恥にダヴィッドを引きはがそうと必死になったが、
もう、今更。
前立腺を幾つもの氷で刺激されれば、声など抑えられない。
もう、頭が痛いんだか熱があるんだかわからない。とにかく、あまりの快感に何もかもがわからなくなる。

「ダヴィッド・・・!もう、ダメっ・・・やめ・・・!」
「ラッシュ・・・!」

ラッシュの2度目の絶頂がすぐそこであることを意識にして、
ダヴィッドもまた、己の極限まで昂ったそれを、己の掌で扱いた。
さすがに彼の中に欲望のままに突っ込んでは、更に彼の熱を上げてしまうだろう、というくらいの理性はあったから、
彼の雄に重ね、冷やした掌で擦り合わせる。それだけでも、今のラッシュには強すぎる刺激だった。

「あ、あ、ダヴィっ・・・あああっ・・・!!」
「くっ・・・!」

ラッシュの、甘く歪んだ表情にぞくりと背筋が震え、
次の瞬間、ダヴィッドの雄からねっとりとした精が吐き出されていた。
と同時に、先ほど解放されたばかりの少年のそれからも、白濁が溢れ、ダヴィッドの浅黒い肌を汚す。
ハァハァと肩が揺れるほどに激しい呼吸に合わせて、
少年の後孔からは先ほどまで嫌というほど突っ込まれた氷の慣れの果てが溢れだす。
あまりに淫らな光景で、
ダヴィッドはすぐに己の下肢が張りを取り戻すのを感じた。
勿論、ラッシュには悟られないよう、そっと身を引いたが。

「っち、くしょ・・・ぜってぇ、もう、しねぇ・・・」
「そう、怒らないでくれ。お前があまりにも可愛いから、つい・・・」
「ついもクソもあるか!!っクソ、明日悪化したら、ぜってぇダヴィッドのせいだからな・・・!」

どなり散らすラッシュに、ダヴィッドはわかったわかった、と慰めるように彼の頭を抱いてやった。
再びタオルを絞ってやり、首筋や胸元、下肢に溜まった汗や精をふき取ってやる。
シーツはぐしゃぐしゃ。
こんな状態でこのまま彼を寝させるわけにもいかないから、
また少年に無理をさせてしまうかもしれない。
まったく、どうしてこう、自分は彼を前にすると自制がきかないのだろう。
それもこれもすべて、この少年が可愛すぎるせいだ。

「とにかく、少し休むといい。すぐに、シーツの代えを持ってきてやるよ」
「っ・・・・・・馬鹿・・・」

口汚く自分を罵り続けていながら、
けれど己の腕からは逃れようとしないラッシュに、
ダヴィッドはたまらない愛しさを感じていた。





end.






一番苦戦しましたが、アイスプレイということでカタがつきました(爆)










[back]









Coppyright c seisouken, Since 2009.